行信教校 (ぎょうしんきょうこう)と専精会 (せんしょうかい)/(はらから72号)

私が浄土真宗の僧侶としての学びのスタートを切ったのは、大学卒業後であった。今は亡き生寺の父が、かつて大阪高槻市の行信教校で学んでいたこともあり、同じくその行信教校へ入学することを勧めてくれた。(現校長 梯実円師)
寺に生まれながら僧侶になることなど全く眼中にない生き方をしてきた自分にとって、この学校に入学した当初はカルチャーショックの連続であった。
寮生活も初めてだった。さらに朝から晩まで仏法を中心に行事・日程が組まれた環境なんて、二十歳過ぎの若造にしてみれば、「うっそー」といいたくなることばかりであった。しかし、一般社会通念とは距離をおいた環境の中で、ものの見方・考え方などを再構築するという作業、(しかもその基本の物差しは仏法である)は新鮮で面白くもあった。
現在でこそ授業料を徴収し先生方へのわずかながらでも謝礼としてお渡ししているものの、信じられないかもしれないが私の在学中は、授業料がなかった。すなわち先生方は無償で私たち学生を教え育ててくださったのである。
この行信教校を支える外護団体として、専精会(せんしょうかい)という全国組織がある。全国各地のご門徒が、お念仏のおみのりを伝えるために学んでいる若い僧侶方を育てる行信教校を、物心両面にわたって支えてくださって来たのである。
この専精会の会員と、行信教校の卒業生、そして現役の学生が一同に会してご法義漬けになる五日間がある。専精舎(せんしょうしゃ)と呼ばれる五月二十二日から二十六日までの研修会がそれである。
今年(2005年)はこの専精会が結成されて八十周年にあたり、来る専精舎の期間中、二十五日に全国専精会八十周年記念大会が開催される。
今まで北陸地方には、この専精会組織がなかった。昨年、千福寺を事務局として専精会福井支部が結成された。
今の時代にこんな学校があり、こんな形で浄土真宗の僧侶が育てられているということを知っていただくまたとない機会である。団体で是非専精舎に参拝し、全国のお念仏の同行と交流を深め、お念仏のみ教えが後の代まで伝わるようそのお手伝いの一端を担っていただけたらと切に念願する。
行信教校ホームページ
http://www.gyousin.com/

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