永代経法要、兄の3回忌とゆっくり席を暖める時間もない日々だった。今日はその意味では格好の休養日。
大分の兄の法事の前夜、鹿児島から来ていた2歳違いの兄が、佐賀のがばいばあちゃん(島田洋七 著)を読んだか?まだだったら是非読めと勧めた。昨日久留米で会った友人もお奨めだと言っていたので、休養日でもあり早速買いに行った。
難しい言葉遣いもなくスラスラ、面白く(これが大事)読める。
佐賀のがばいばあちゃん
途中ながら感想を言わせて貰うと、島田氏を育てたこのおばあちゃんは、念仏者だったに違いない。佐賀という浄土真宗の土徳の風土が育て上げた市井の妙好人だ。
(まあ、浄土真宗のお寺の住職のブログゆえ、身びいきも許していただこう)
このばあちゃんの口から発せられるセリフは正にユーモア。
ユーモアとジョークあるいはウィットと似たような意味合いの英語があるが、ウィットは目から鼻に抜けるような機知。ジョークは時として相手を傷つけることもある。ユーモアはその人の生き様全体からかもし出される笑いの哲学、なんて勝手に定義づけてみたり。
そういえば、ビハーラの研修で本山で聴講した、当時上智大学で「死の哲学」を講じておられた、アルフォンス・デーケン先生の印象深い言葉が耳に残っている。
「人生にはユーモアが不可欠です。そしてユーモアとは
・・・・にもかかわらず、笑うこと」
ネット検索されることをお奨めしたい。講演録のひとつがこれ。
http://www.icntv.ne.jp/user/alpha/tusin/tusin18.html