日野皓正

日野皓正(ひの てるまさ)
 世界的なジャズトランペッターである。先日福井市内のとある会場で、彼のライブを聞く機会を得た。学生時代から現在まで、何度かライブで聞いたことはあったが、こんな近くで聞くチャンスは初めてである。

 ディジー・ガレスピー(同じくジャズトランペッター)がやっていたような、ほっぺをそれこそカエルのように膨らませて吹く奏法。

完全にノックダウンされた。一切手抜きがない。プロだから当たり前だと言ってしまえばそれまでだが、地方のこうしたライブハウスのステージでも全身全霊を込めての演奏だった。ジャズが好きで好きで、トランペットが吹けることが嬉しくて嬉しくてたまらないという、彼のコアにある、熱いものが間違いなくこちらの体を突き抜けた。

途中、グループの完全な即興演奏にのせて、「僕の願い」という詩を朗読する。
銃を楽器に持ち替えて、弾を射るなら、音で心を射ぬけ・・・・・という意味の詩だった。

ドラムとの掛け合いで、パーカッションを叩きながらいつのまにかそれがタップダンスに変わっていた。有名な(知る人ぞ知る)ヒノテルのタップダンス。初めてこの目で見てこの耳で聞いた彼のタップダンス。紛れもなく彼は超一流のエンターティナーだ。ステージ終了後、気軽にお客さんとの記念撮影にもサインにも応じていた。

1942年10月25日生 64歳  これぞ真の大人のカッコヨサ。

その日だけは完全な ミーハーになっていた。

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