山中温泉

親戚が秋の叙勲を受けたお祝いをしようと、山中温泉に集合することになった。今日は自分は運転手役で両親を送ってゆく。何度か山中温泉へは来た事はあるものの、殆ど素通り。旅館まで送り届けて、街中を車をゆっくり走らせてみた。

この山中温泉には、日下大痴和上様が住持された恩栄寺様がある。
直接お目にかかったことも、お話をお聴聞させていただいた事もないが、最晩年の桐○和上のお話の中で、ご法義の味わいが深まると自己の罪業性がいよいよ知らされてくるという例として、日下和上様が外出から帰山されるたびに、履いていた下駄を手を合わせて拝まれていたと言う話をよくされた。
「今日も人様の物を盗んで参りました。堪忍してください」と。下駄に付いてきた泥を盗んできたと詫びられていたというのである。
泥は人様のものではないから、いちいちついてきた泥のことまでとやかくいうことはないではないかと言う人もあろうが、少なくとも、この泥は自分の物ではなかった、それを勝手に持ち帰ったことは盗んだも同然というのが、和上様が手を合わせて詫びられたことの理由だそうだ。

恩栄寺様の山門の横をとおりながら、そんなエピソードを思い出していた。
日本人の倫理観の欠如がいわれる昨今、「日本人」と一からげでかたっていてもそこには私はいない。問題なのは「自分ひとりぐらい」といつも多数の中にまぎれ逃げ込もうとするあさましい私自身である。
日下和上は常念仏(じょうねんぶつ=常に口にお念仏を絶やさない)のかたであられたそうだが、写真をとる時、和上のお口元が絶えす動いているので写真師がどうしてもシャッターが切れないため止むなく側から「和上、一寸しばらく」と申上げたというエピソードがのこっているほどだ。

名に聞く「こおろぎ橋」まで行き、写真を撮って福井を目指し車を走らせた。

夕刻より、プールにて400メートル流して軽く筋トレ。そして仕上げはサウナと入浴。これで500円とは安い。

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