本堂修復事業(はらから78号)

千福寺本堂が福井大空襲で灰燼に帰し、再建へ向けて着工したのが昭和三十五年。翌三十六年に完成して今年で四十七年目を迎えます。
その間、大幅な改築として、平成二年に本堂西側下屋の拡張と仰拝階段の屋根増築工事を行いました。
そしてその後も屋根の瓦の部分的な補修工事を行ってきましたが、一部屋根の雨漏りなどが止まらず、専門業者に見てもらい、この際全面的な葺き替え工事が必要ではないかというアドバイスをもらいました。
昨年の定期門徒集会で葺き替え工事について審議していただき、その後総代会、そして門徒会館建設の際、多方面にわたり相談に乗っていただいた会館の運営委員の皆様にもご検討いただきました。その検討意見をもって本年度の定期門徒集会(二月十一日開催)において、各地区代表の皆様に審議していただいた結果、屋根の葺き替え工事に着手するということで結論に至りました。
門徒の皆様にとって、本堂とはまさに中心となるべき心のよりどころであり、永く後世にまで聞法の道場として維持されなければならない大切な空間であります。
門徒集会の場で、「その大切なお御堂の修復に私達の代に関わらせていただくことはありがたいことであり、また私達の責務でもあります」という尊いご意見もいただきました。
ところで屋根の全面葺き替えを行う場合、本来ならお寺に一番相応しく調和するのは、創建時の材質すなわち瓦葺であろうことは、どなたも一致するご意見だとは思われます。その点が総代会、定期集会でも議論されました。しかし材質に関して、現在の屋根を支えている鉄骨が当時はそれで建築基準をクリアーしていたであろうが、現在の基準から言うと、相当の補強工事をしなければならないという専門家の意見でした。
よってこの際、総重量からいうとその十分の一以下の重量で済み、現在の鉄骨でも充分にその重量に耐えられるカラーステンレス葺きの屋根にするということで結論を得ました。
また銅板葺きも検討されましたが、昨今の酸性雨を勘案すると酸性雨にも強いカラーステンレスがよいであろうという皆さんのご意見であったことも付記しておきます。
詳細については別紙趣意書をお読みいただき、趣旨をご理解のうえ、何卒のご協力をお願い致します。 住職

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