日別アーカイブ: 2007 年 7 月 18 日

真宗教室

富山出講のため、今日に日延べした真宗教室。下巻の第五段「平太郎熊野霊告の段」と呼ばれる箇所である。

権現思想と、本地垂迹説とでもって、日本の神道と仏教の融合というか融和を図ろうとされた先人達のご苦労が偲ばれる。

http://www5.synapse.ne.jp/syoukakuji/goeden/#%89%BA%8A%AA%81E%91%E6%8C%DC%92i

  
しかし江戸末期の国学者達の台頭、あるいは仏教僧の堕落・批判の機運、また尊皇思想の醸成などそれぞれの要因が重なって、神道と仏教をきちんと分けるべきであるという風潮が明治初期に高まる。
それは神仏分離令という法律化された条文となって発布され、その結果廃仏毀釈という、日本仏教史上まれにみる仏教排斥運動となっていった。

この段はその意味で、本地垂迹説が説得力を持っていた時代の産物であろう。
と同時に、一つの信仰に生きるものが巻き込まれる、あるいは引き受けざるを得ない、その社会との軋轢、葛藤をいかにケリつけるかという、無論現代でも見据えておかねばならない重要な問題を孕んでいるといえる。

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