見舞い

昼過ぎ、姉の入院する病院へ姪夫婦と訪れる。今は容体は落ち着いてはいるというので一安心。姉弟とはいえ、一番年の離れた間柄であり、一回り以上も年が離れているので、話すことも途切れがちで、もっと何か姉の気持ちを汲んだ会話が出来ないかと思うものの、見舞いの下手な自分にいらだつ。
自分の長男が京都で学生生活を送っていた頃、調理師免許を持つ姉が時々、カレーなど作って冷凍して鹿児島から送ってくれたことなど思い出していた。

同室に酸素マスクを口にあてたかなり高齢の女性がおられたが、そのお孫さんと思しき若い女性が(二十歳そこそこと見えた)、反応があるのかないのかこちらからは窺い知れないが、優しく話し掛けている。「おばあちゃん、今度長崎から帰ってくるときはおばあちゃんの好きなおいしいカステラを買ってくるからね、それまでは元気でいてね。一緒にたべようね」などと、聞いているこちらの気持ちも温まるような会話をしている。こうしたお嬢さんに育てられたご両親のお人柄を想像し、まだまだ日本の家庭も捨てたものじゃないと、変に嬉しくなった。
彼女は病室を後にするとき、病室のまん前のナースセンターのカウンター越しに、丁寧にお礼をして去っていった。きっと「祖母を宜しくお願いします」と挨拶して言ったに違いない。

そのうち姉がうとうとし始めたので、しばらく持参した本を読む。今夜は高校時代の友人達と時間を過ごす事になっている。やがて目を覚ました姉に明日また来る事を告げて、病院を後にして、最寄の湯之元駅から鹿児島に向かう。

シアトルマリナーズ、一郎応援のために明後日アメリカに向かうという友人を囲んで夜の更けるまで旧交を温める。

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