小松帯刀の墓そして通夜

婦人会の皆さんが朝から駆けつけてマメに動いてくださる。納棺を終え、御内仏から門徒会館に棺を移動。式壇の飾りつけも終わり静かな時間が訪れた。夜の通夜まで数時間ぽっかり時間が空いている。ためらう坊守を強引に海を見に連れ出した。姪が運転手役を買って出てくれた。自分はこの海を見て育った。見渡す限り人影のない波打ち際で貝殻を拾う。この海辺で、亡き姉が作った料理を運んで家族で夕日を見ながらのハマデバイ(浜出張い=一種のピクニック)をしたことなど思い出していた。

大河ドラマ篤姫に出てくる、小松帯刀の墓所が同じ町内にある。寺に帰る前に寄ってみたいというと姪がほんのすぐそこだと案内してくれた。篤姫ブームにより参詣する人が急に増えだしたからだろう、墓所には案内所とパンフレット、それにボランティアらしき説明してくださる方がおられた。
ついでに、ホテイ葵の群生する池を廻って寺に帰った。親戚の面々が続々到着。姉のことを話題に不謹慎な表現だが話が盛り上がる。つらい闘病から開放された、あるいは待つ両親の元、お浄土へ帰って行ったのだという想いもあるからなのだろう。

通夜はもちろんお正信偈のお勤め。寺族の親戚が多いこともあるが、そのほかに会館に入りきれないご門徒の方々も含めホールいっぱいに唱和の声が響き渡った。ここ鹿児島は日置にも、同じ阿弥陀様を親と仰ぐお念仏の友がこんなにいてくださることが有難く、親しんだお正信偈で今生のお別れをしてもらえる姉に、「よかったな」とつぶやいた。

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