NHKスペシャル「マネー資本主義 最終回 危機を繰り返さないために」を見た。見ごたえのある番組だった。今回の世界的経済危機も、つまるところは人間の持つ欲望にブレーキがかからなかった、かけられなかったということがその根本原因にあったのだろう。
番組の中でゲストコメンテーターの糸井重里氏が「僕たちはいろんなことを教わってきたけど、自分(=人間)の欲望の深さということについては学んでこなかった、そしてそのことが経済最優先(=欲望優先)のひずみを生み出したのでは・・・という意味の発言をしていた。
まったく同感である。世渡りの智恵やノウハウは回りにあふれているが、肝心の自分自身を知ることを後回しあるいは全く放棄して、欲望の暴走に歯止めをかけられなかった。
番組中、原丈人という人物が登場した。この人についてももう少し詳しく知る必要があると思った。著書の『21世紀の国富論』、取り寄せて読んでみよう。