還ル

同じ福井教区の坊守様から詩集をいただいた。「還ル」という標題の詩集。

その中の一節のご紹介。おりしも小林繁氏の葬儀の直後、この詩にふれた。

葬儀式壇の飾りつけのとき、葬儀社の社員と話した。福井では葬儀の後の清め塩はほとんど用いませんと関係者にお伝えしましたと彼は言った。よく言ってくれたねと彼に告げた。

 

還ル

 

 

                塩をまくな

 

火葬の部屋から

黒い喪服をまとって

出てくる人々よ

意味ありげに 塩をまくな

 

怒り 腹立ち 嫉(そね)みの心を

炎の中に焼く尽くした白骨の

なんと 浄(きよ)らかなことか

 

煩悩を抱え

汚濁の世界へ帰って行く人々よ

何のために塩をまくか

誰の汚れを払おうとするか

 

無常の理(ことわり)を

身をもって示してくれた

潔(いさぎよ)い死者たちを

冒涜(ぼうとく)することなかれ

 

ひたすらに 手を合わせ

おのれの ゆきつくところを

今こそ

見据えよ

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  1. JINEI のコメント:

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