月別アーカイブ: 2010年2月

法事そして通夜

午前中、鯖江Y家。くしくもご両親の33回忌と50回忌にあたるということで併修。今日の法事も皆さん、長い読経中もしずかにお経に遇ってくださっていた。法話を終えいったん帰山。午後福井市郊外のK家三回忌。故人はいつもはつらつとお元気な方で、永代経、報恩講とも在所の方と連れ立って必ずお参りになっておられた方。失礼ながら、報恩講廻りのとき、お元気な声でお正信偈を一緒に唱和されるのだが、それがかなり音程がはずれていた。それも大きな声でいらしただけにこちらがやりにくいと毎年思っていたのだが、それも今は懐かしい思い出。

夜、市内の葬儀会館でF家の通夜。看護師を退職され数年しかたっていなかったことや、ご子息が陶芸家で陶芸教室の生徒さんらもいらっしゃるのだろうか、たくさんの会葬者。葬儀社の社員さんとも打ち合わせて、お勤めが始まったらご遺族も最前列で一緒にお勤めする。唱和の声が聞こえおしゃべりの声はない。法話もそのことに少し触れ、故人を偲ぶということ、あるいは直接故人を知らなくとも、ご遺族の今の悲しみに思いを馳せ、人の死の持つ意味に向き合う場を与えられているのが今の私たちではないかと話させてもらう。

今日で二月は終わり。この日に思い出すことがある。高校の同級生で鹿児島でホスピスを経営しているドクターがいるのだが(一昨年亡くなった姉がこのホスピスでお世話になった)、彼の誕生日がうるう年の2月29日。4年に1度しか誕生日を祝ってもらえないとぼやいていた。

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今庄にて

福井県の多雪地域として、大野・今庄があげられる。その今庄のK家七回忌と十三回忌に赴く。福井市内では殆ど消えた雪も、今庄が近づくにつれて田んぼや山の雪がしっかりと地面を覆い始める。

気温にしても確実に数度は低いだろう。車についている車外の温度計で確かめておけばよかったのだが・・・・・。考えてみれば寒いはずだ、零度近い冷蔵庫の中にいるようなものだから。

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二つの法事の併修だったので読経の時間が長かったのだが、皆さん静かに(おしゃべりする人もなく)聞いてくださっていた。訳の分からんお経を長時間聞かされるほうはたまったもんじゃない、とばかりに読経の間おしゃべりをする人が増えてきたような気がする。ことにお通夜で如実に感じる。

口を閉じ、静かに亡き人を偲ぶ、(長時間それを続けるのは難しいだろうが、自分を振り返る時間としてもいいではないかと思う)そうした時間を持つことが現代人には難しくなったのだろうか。せめて法事の読経の時間くらい、ここはおしゃべりの時間ではないというくらいのけじめは大事にしたいと思う。

そんなことを導入に、法話。法話が終わって着替えていると自坊から電話。市内Fさんの奥様の訃報。お斎をお呼ばれして帰山。その足でF家へ向かい臨終勤行。一昨年よりご門徒の皆さんにお願いしている、通夜のお正信偈のお勤めは、最前列でご遺族も一緒にお願いしたい旨お話したら、ご主人も「わかりました」とご了解いただけた。亡くなられた奥様には、昨年秋の報恩講廻りのときお話したのが最後になってしまった。

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法座に200人!

愛読している島根県の温泉津(ゆのつ)の西楽寺様のブログ。

昨年五月、御住職が福井県にお越しになり、法話のお聴聞のご縁のあと懇親の席までご一緒した。実は西楽寺のご住職とは、2002年の秋、山陰の妙好人めぐりの門信徒旅行で温泉津を訪れたときにお会いしていた。

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その西楽寺様はユニークな発想すなわち、あの手この手を駆使して、お聴聞のご縁を広げようと情熱的な活動をしておられる。その一つが、「100人会」なる法座。キャッチフレーズは「あなたが座れば百一人

このたび27回目となる「百人会」の法座に、なんと200人を越えるお聴聞のお同行が!!!

講師は、千福寺住職の郷里鹿児島から、長倉先生をお迎えになった。ビハーラ僧として終末期の患者さんと長年関わってこられた方で、実は私の高校のすぐしたの後輩になる。そして生寺もすぐ近く。普段から親しくお付き合いをしてもらってきた。

西楽寺様の本堂は大きなものであった。その本堂が満堂になり、お称名の声が満堂の本堂に響き渡ったとブログにある。地方の現状の例にもれず、温泉津の町も過疎化が進んでいると聞く。しかし、住職をはじめ、お寺の世話方のアイデアと団結でお寺がお寺らしくその存在意義を発揮することは出来るのだということを、御住職ご自信が感動・感謝のうちに述べておられる。

是非、西楽寺様の今日のブログ「JIIN’S ブログ」をお読みいただきたい。

はるか山陰から、ご法義をお伝えすることへの情熱をおすそ分けして下さった思いで、ブログを読ませていただいた。

御住職様、勝手に写真を公開してごめんなさい。そして情熱を有難うございました。そういえば、西楽寺様のご法座の日、はるか山陰から西の風が北陸に吹いたようです。その夜だけ風邪気味でくしゃみがとまりませんでした。才市さんにお念仏の咳をあらためて偲ばせていただきました。

住職の喜びとは・・・・、ご門徒で本堂が埋まりその本堂にお称名の声が響き渡ること、これに尽きるのでしょうね。 南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

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宗祖讃仰作法(しゅうそさんごうさほう)

福井組の750回大遠忌法要も近づいてきた。この度の法要を勤める若手僧侶の自主練習にりんどうホールを提供。法要にむけ、自分たちの肉声でフェニックスプラザ大ホールに響き渡るご讃歎をという思いで彼らは集まってきた。

この度の法要のために、新しく制定された「宗祖讃仰作法」に則って福井組の法要も勤められる。新しい作法だけにしっかりと練習をしておかなければならない。こうした大法要のご縁は僧侶人生の中でも数えるほど少ない。その意味では彼らが住職となって次代の真宗を担ってゆく上で、貴重な体験として、繰り返し練習した成果を、福井のご門徒のまえで発揮できることは大きな意味をもつ。精一杯努めて欲しいという思いで、先に生まれたものとして、出来る限りの助力をしたいと思う。

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インビクタス/負けざる者たち – INVICTUS

是非見たいと思っていた映画「インビクタス/負けざる者たち – INVICTUS」を家族で観てきた。夕食後の最終上映9時過ぎからである。

クリント・イーストウッド監督作品というだけで代金を損したと感じるような「はずれ」はない、というくらい近年の彼の作品はみんないいと思っている。俳優でいうなら「ロバート・デニーロ」も自分にとってはそんな俳優である。

マット・デーモンもますますいい俳優になったと思う。デビュー作の「グッドウィル・ハンティング」の後味のいい爽やかさの時代から、「プライベート・ライアン」「リブリー」など、その演ずるカバーエリアも広がってきた。(あまりオーシャンズには気持ちがひかれなかった)

高校の社会科で習った、アパルトヘイトの実態は今となっては記録でしか知ることは出来ないが、アパルトヘイト撤廃後の南アフリカ共和国の歩んできた道の困難さは想像に難くない。今年のサッカーのワールドカップでも、アフリカ大陸最初の開催地というが、国内の治安問題一つとっても大きな課題をひきづっているという。ただこの映画が示した時代、ラグビーのワールドカップ開催・優勝のときは、一時とはいえ、国が一つにまとまろうという機運はかつてないほど盛り上がったんだろうなとは思うが、そのまま順調には行かなかったようだ。

映画そのものは楽しめたし、自分にとってすばらしい映画の一つに記憶されるとは思うのだが、今の世界と日本の現状を思うと、「国家とは?」などと日頃の自分とは似合わない?ことを考えさせられた。

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