前住職の葬儀を終えて(はらから88号)

前住職 高務祐成(法名 浄秀院釋祐成)は、去る五月十四日、お浄土への往生を遂げました。「はらから」巻頭に、門徒総代 細野丈志様より葬儀委員長として述べていただいた弔辞の玉稿をそのまま掲載させていただきました。

前住職は連休中、呼吸に困難を感じている様子でしたので、連休明けにかかりつけのお医者さんの診断を仰ぎ、間質性肺炎の診断を受けそのまま入院。一時回復の兆しも少しは見えたのですが、加療の功なく八十三歳の生涯を終えました。前住職の事跡については細野様が仔細に述べて下さったとおりであります。

前住職の葬儀に際して、あらためてお寺とご門徒さんとの強い絆というものを感じさせていただきました。

婦人会の皆様は、掃除機等の掃除用具持参でお集まりになり、本堂、会館、庫裏のお掃除、窓ガラス拭きなどの大掃除。また台所では大勢の皆さんの食事の用意など通夜前日から葬儀当日まで本当に甲斐甲斐しく立ち働いて下さいました。

さらには男性女性を問わず皆様が手際よく仕事を分担して、弔問くださる方、出勤のお寺さん方等のご接待、通夜葬儀の帳場の係り、その他私ども寺族の至らないところなどカバーして下さり、お蔭様をもちまして通夜、葬儀、還骨と務め上げることが出来ました。

細野様の弔辞について、後で親戚のご住職から、あれは住職のあなたが書いたものを総代さんに読んでもらったものではないですかと誤解されるほど、寺族にとってもあり難いものでした。(一箇所日付の訂正をさせてもらっただけ)

住職はじめ寺族はご門徒様から同じお浄土へ参らせていただくのですねと言っていただけると同時に、ご門徒様の参られたお浄土へ私も参らせていただきますよという方がお一人でも育って下さることを励みに、寺に住まわせていただいていることをあらためて痛感したことです。

葬儀が終わった後も、前住職の還骨まで見届けるために多くのご門徒の方々が残ってくださいました。本堂で皆さんのお姿が目に入ったとき、こみ上げるものを抑えることが出来なくなりました。

前住職が皆さんと心を一つにして再建した本堂一杯に響き渡るお通夜のお正信偈、そして鹿児島からはるばる駆けつけてくれた加藤氏のご法話。ご法中方の丁寧なお勤め、出棺のときまで厳粛さが保たれた葬儀、ご縁の深い白井淳夫様のアルトサックスによる恩徳讃の演奏。すべて尊いお念仏のご縁でした。

宗教離れ寺離れが指摘されるようになって久しいです。お寺そして浄土真宗の置かれた現状と将来は決して楽観できるものではありません。しかし前住職の葬儀をご縁に確認させていただいたご門徒の皆様との絆をよりどころに、残された寺族一同今後皆様と共に、お念仏の教えを噛みしめながら歩み続けてまいる所存であります。

生前のご厚誼とご香典そして多大なるご尽力に衷心より御礼申し上げますとともに、今後とも千福寺と御法義繁盛に変わらぬお力添えをお願い申し上げ、前住職 浄秀院釋祐成の葬儀のご報告とさせていただきます。なお、満中陰法要は来る七月三日午後二時より勤修いたします。

午前中は例年通り永代経法要をつとめます。引き続き午後の満中陰法要へのご参詣をお待ち申し上げます。

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