築地別院のお世話下さる職員さんが、例年のお彼岸ですともう少しは参詣があるのですが、地震災害と原発事故の影響でしょうか・・・・と恐縮しながら参詣者の少ないことを詫びられる。この職員さんだけのせいではない、全国末寺の門侶の負うべき課題である。
ただ、この諸般の事情の中お参りされる方は、それなりにご法儀にたいしては熱い(淳い?)ものをお持ちなればこその方。こちらもそれにお応えしなければならない。
午後の席は午前中に比べると参詣の方の数は増えた。このようにお取次ぎする側が参詣の数を数えているようではいけない、たとえお一人であろうが如来様のお救いのお目当てのそのご当人に如来様のお救いをお告げするのだから・・・・・・・・と心の中でつぶやきながら情けなくも参詣の人数を数えている自分がいる。そのお参りの方の中に、昨日に引き続いて東京は杉並のお住まいのご門徒Kさんが。法話を終えてようこそのご挨拶をする。
自坊より電話。市内N家の奥様の訃報。枕経は法務員のY君に頼むとしても明晩の通夜までには帰福出来そうもない。昨日のY家の葬儀で帰省した若院に明晩のNさんの通夜まで勤めてくれるよう頼む。
広い築地本願寺を取り囲む長い石垣に節電を訴えるポスターが何種類も設置されていた。今日と明日の二回に分けてその写真を載せておこう。