午後2時、春江町のS家の25回忌法要を勤める。帰山して坊守と滋賀に向けて車を走らせる。
藤沢量正先生は本願寺教団において、布教の大家として、また多くの布教師を育てらた方である。自分も30年ほど前に布教使資格を取得するにあたっての研修でご指導いただいた。
午後七時通夜開始。お勤め終了後の喪主を勤める従兄弟が挨拶の中で、先生のご臨終の様子を話してくれた。
臨終の良し悪しを問わないのが浄土真宗なれど、家族の勤める臨終勤行が終わるのを待ったかのように心電計がフラットをしめし、ドクターの「ご臨終です」の宣告があったことを淡々と述べた。
院号法名
宣布院釋量正
布教と布教師の育成にいのちをかけられたその生涯を偲ばせて頂くのにもっとも相応しい院号である。