夜、家人と高倉健主演の映画「あなたへ」を観てきた。久しぶりに見るスクリーン上の健さんはやはりカッコよかった。あのカッコよさは無論表面的なものではなくその生き方からにじみ出るものには違いないが、同時に大スターの持つある種のタレント(才能)でもあると思う。
定年を迎える刑務所勤務の主人公が妻に先立たれる、その遺言を果たしに車で富山から長崎へ。
役どころからすると健さんの実年齢よりずっと若い(20歳)役柄だが全くそれを不自然に感じさせない。そしてこれは自分達の世代が直面しつつある大きな問題でもある。自分が先に逝くか連れ合いに先立たれるか。
映画を観終えて帰るとき映写室が全くガラス張りだったので思わず一枚。つい先日、あの寅さんの山田洋二監督が映写技術の進歩?なのか、映写もどんどんデジタル化され、いわゆる映写フィルムが無くなりつつあることを嘆いておられたことを思い出したからだ。
そうか、映画からもフィルムが消えつつあるのか。