月別アーカイブ: 2020年6月

「七日間ブックカバーチャレンジ」 最終日

梯實圓著(かけはし じつえん)
  『花と詩と念仏』

梯實圓先生のこの本を是非紹介させて頂きたく、『白道をゆく』に重なりますが敢えて挙げた次第です。宗教家はギリギリのところでは言葉で勝負ですと先生の口から確かにお聞きしました。未だにこの重さに圧倒されたじろいでいる自分がいます。人の心に届く言葉を紡ぎ出す営みは、私に詩人たれと迫ってきます。

この本の中で梯先生の恩師、山本仏骨先生について述べておられる個所がありますが、折しも山本先生は新型コロナ禍の現在、しばしば語られる100年前のスペイン風邪で家族を全て失われました。幼少期の艱難辛苦は筆舌に尽くしがたいものがあったものの行信教校で学ばれた後、龍谷大学教授となられました。
梯先生の山本先生との出合い、受けられた薫陶、そうしたことどもが恩師への限りなく深いご恩を噛みしめるように綴られた味わい深い文章となって結実しました。
コロナ禍を単に災いとのみ受け流すのではなく、この困難から何を受け止めるか、そのことがつきつけられているのではないでしょうか?

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「七日間カバーチャレンジ 六日目」

小林秀雄 『Xへの手紙』

紹介するのが少し気恥ずかしいのだが、その理由ははっきりしている。誰もが難解という小林秀雄の文章だからだ。お前さん、読んだはいいが解ったのと聞かれたらゴメンナサイと頭を下げてスタコラ逃げ出すより手はない。しかしその文体に名状し難い引きつけるものを感じて結局、後年全集を買った。読んだ時は文庫本。

「女は俺の成熟する場所だった。書物に傍点をほどこしてはこの世を理解して行かうとした俺の小癪な夢を一挙に破ってくれた。と言っても何も人よりましな恋愛をしたとは思っていない。」

中原中也の愛人を横取りし、同棲。その相手との修羅場などなど小林秀雄研究者か調べたエピソードなど事欠かないが、そんなことはどうでもいい。分かろうが分かるまいが、兎に角小林秀雄の文体に自分は惚れ込んだのだった。

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「七日間カバーチャレンジ」 第五日目

石塚真一   『ブルージャイアント』 全20巻   ビッグコミック

またコミックです。自分で購入したものではなく、私がジャズが好きだと知っておられる県外のご住職からの全巻頂き物です。それもコロナ騒ぎステイホームに合わせたかのようなタイミングでお送りくださったもの。
コミックの世界には全く疎いのですが、かなりの読者を獲得したということです。
現在、ある方にお貸ししてあります。福井のジャズ愛好家に回し読みされているのかな?

写真の説明はありません。

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「七日間カバーチャレンジ」 四日目

梯實圓著(かけはし じつえん) 『白道をゆく』

行信教校(ぎょうしんきょうこう 浄土真宗僧侶の養成学校)の学生時代、梯先生の講義中にある先輩が、「先生は本をお出しになられないのですか?」とお尋ねしたとき、「本なんてそうそう出すもんじゃない。だいたい親鸞聖人だって52才までお書きにならなかったじゃないか」とのお答えでした。その後、満を持して出されたのがこの『白道をゆく』。
この本の紹介をするに当たり、長いこと読んでいなかったこともあり読み返したいとという思いに駆られております。
ちなみに先生から直接お聞きした秘話。カバーの写真はプロ級の腕前の先生ご自身がインドで撮られたもの。でもこの太陽は夕日ではなく朝日なんだそうです。てっきり浄土の教えに相応しい夕日と思い込んでいたら、何かの折に「インド旅行の時、いい夕日の写真が撮れなかったんだ。」と笑いながら話して下さったのです。
そして今回改めて新発見をしました。発刊が昭和53年10月3日、先生ご自身の51歳の誕生日。すなわち数え年の親鸞聖人教行信証撰述のお年。まさに満を持して世に送り出してくださったのですね。
五月は先生の祥月。そして今年は七回忌。

写真の説明はありません。


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「七日間カバーチャレンジ」 三日目

「7日間カバーチャレンジ」第3日
月を指す指  永福 一成, 能條 純一 共作
   ビッグコミック

あまりコミックは読む方ではないのですが、大分前に高校時代の友人から「君の宗派に関係あるんじゃない?」と教えられて知ったこのコミック。
コミックに詳しい人には何をいまさらといわれるかもしれませんが、東京築地本願寺に置かれている仏教学院に通う様々な職種の人の人間模様、恋、寺を継ぐということなど、ストーリーもよく練られていて絵も丁寧に描かれていて十分に楽しく読ませてもらいました。

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