「七日間ブックカバーチャレンジ」 最終日

梯實圓著(かけはし じつえん)
  『花と詩と念仏』

梯實圓先生のこの本を是非紹介させて頂きたく、『白道をゆく』に重なりますが敢えて挙げた次第です。宗教家はギリギリのところでは言葉で勝負ですと先生の口から確かにお聞きしました。未だにこの重さに圧倒されたじろいでいる自分がいます。人の心に届く言葉を紡ぎ出す営みは、私に詩人たれと迫ってきます。

この本の中で梯先生の恩師、山本仏骨先生について述べておられる個所がありますが、折しも山本先生は新型コロナ禍の現在、しばしば語られる100年前のスペイン風邪で家族を全て失われました。幼少期の艱難辛苦は筆舌に尽くしがたいものがあったものの行信教校で学ばれた後、龍谷大学教授となられました。
梯先生の山本先生との出合い、受けられた薫陶、そうしたことどもが恩師への限りなく深いご恩を噛みしめるように綴られた味わい深い文章となって結実しました。
コロナ禍を単に災いとのみ受け流すのではなく、この困難から何を受け止めるか、そのことがつきつけられているのではないでしょうか?

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