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あなたへ

夜、家人と高倉健主演の映画「あなたへ」を観てきた。久しぶりに見るスクリーン上の健さんはやはりカッコよかった。あのカッコよさは無論表面的なものではなくその生き方からにじみ出るものには違いないが、同時に大スターの持つある種のタレント(才能)でもあると思う。

定年を迎える刑務所勤務の主人公が妻に先立たれる、その遺言を果たしに車で富山から長崎へ。

役どころからすると健さんの実年齢よりずっと若い(20歳)役柄だが全くそれを不自然に感じさせない。そしてこれは自分達の世代が直面しつつある大きな問題でもある。自分が先に逝くか連れ合いに先立たれるか。

映画を観終えて帰るとき映写室が全くガラス張りだったので思わず一枚。つい先日、あの寅さんの山田洋二監督が映写技術の進歩?なのか、映写もどんどんデジタル化され、いわゆる映写フィルムが無くなりつつあることを嘆いておられたことを思い出したからだ。

そうか、映画からもフィルムが消えつつあるのか。

 

写真: 高倉健主演の
あなたに    を家人とまてきました。映画館も
デジタル化が進んでいるそうですが、ここはアナログフィルムでした。

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一遍上人

表題の映画が作られていることは聞いていたが、この福井で上映されることは先日メトロ劇場のチラシで知った。今日がその封切の日である。新聞に監督が来福して舞台挨拶があるとの情報。今からでも間に合うではないかと自転車でメトロ劇場へ駆けつけた。

切符もぎり場で「監督挨拶があると新聞にありましたがもう終わりましたか?」と尋ねると「今からです、横におられるのか監督さんですよ」と教えてくれた。

早速厚かましくもツーショット。

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一遍上人は日本浄土教においても重要な役割を果たされた方。上映館が全国でも限られているようだし、その意味では福井に住む自分はラッキーなのだろう。

監督は秋原正俊 氏。ステージ挨拶があり、この映画を撮るにあたってのいろいろないきさつの紹介もあった。

で、肝心の映画の感想は?

正直言って期待ほどではなかった。主役のウド氏、精一杯シリアスに努めているのはわかるのだが、誠に失礼ながら学芸会の演技を見せられているようなシーンが少なからずあった。演出は少ない予算の中で?それなりに頑張っていたとは思われるのだが。

しかしながら、故淀川長治氏の言葉を借りて言えば、「どんな映画にも楽しめる点はあるのですから、そこを見つけ出してください」ということで、一遍上人その人となりに没入するように努めながら映画を観た。

同じ浄土教徒でも親鸞聖人の念仏観と一遍上人の違いなどについてはもう少し調べなおしてみよう。

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MRI撮影

早朝サイクリングの二日目。足羽川のコースで雉のメスを見た。午後、一昨日予約したMRI撮影のために付属病院へ。予約時間どおりにてきぱきと撮影はおわり、次回の診察日の確認をして病院をあとにする。次に久しぶりの散髪。ほとんど眠っていた。

夕食後思い立って映画館へ。メトロ劇場は好きな映画館だ。今年のアカデミー賞受賞作「アーティスト」。

アーティスト

アカデミー賞を取ったものの、この手の映画はロードショー上映館は手を出さないのだろうと思った。実際、ネットでこの映画の評価を見ると極端にその嗜好が分かれている。ハリウッドの刺激映画に慣らされてしまった若い映画ファンにはモノクロのしかも無声映画は退屈以外の何者でもないことは予想がつく。いい映画の良さをわかってくれる人だけが観てくれればいいというポリシーを持っている(と勝手に自分は思っている)のがメトロ劇場。よくぞ上映してくれましたとお礼をいいたいくらい。

カードに押してもらうスタンプが一杯になったので、次は無料で見ることができる。

上映予告で「ピアノマニア」。内容は知らないがこれもマニアックな作品なのだろう。そして次はルイ・マルが25歳のとき衝撃の監督デビューを果たした「死刑台のエレベーター」。音楽をあのマイルスディビスがフィルムのラッシュを見ながら即興演奏したという映画音楽史上にのこる名作。映像にデジタル処理をほどこしての再登場。映画のストーリーそのものも十分楽しめるもの。

今週から来週にかけては自分にとっては映画週間?

映画館からその足で「シライハウス」へ。団体客が引き上げたあと、マスターの白井さんと映画談義。この人は落語も映画も造詣が深い。今見てきた無声映画「アーティスト」の話から、無声映画時代の「ベンハー」のあの戦車シーンを知っているか?と訪ねられ無論そんな映画があったことすら知らないと答えると、プロジェクターを出してきて即席映画鑑賞会。1920年代に撮られたモノクロ・無声の「ベンハー」。そしてチャールトン・ヘストン「ベンハー」いずれも凄い迫力。CG全盛の現代映画からは伝わってこない本物の緊迫感が画面から伝わってくる。

映画技術の発達とは何だろうと考えさせられることであった。CG技術の発達は何でもありの映像を提供してくれるようにはなったが、それが逆に「CGだもんな、何でも出来るさ」と観るものを醒めさせてしまっている。

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テンペスト

ベートーベンのピアノソナタ「テンペスト」の第3楽章は好きな楽曲で、若い頃繰り返し聞いた。何かで読んだ記憶なので正確ではないかもしれないが、この3楽章を聞いたベートーベンの友人が、このソナタに曲名をつけるとすればどんな名前をつけるのか?と問われて、それを知りたければシェークスピアの「テンペスト」を読めといったというところから、「テンペスト」と呼ばれるようになったとか。(間違っていたら、どなたか教えて下さい)

自分はその原典、シェークスピアの「テンペスト」は今だ読んでいない。そのシェークスピアのテンペストがメトロ劇場で上映されている。法務の空いた今日夏休み帰省中の3男を伴って映画館へ。

シェークスピアの偉大さ、後世に与えた影響力の大きさは計り知れないものがあるのだろうが、直接は原典に触れていなくとも、映画でその面白さを知ったという人は少なくないと思う。自分が高校生のとき観た「ロミオとジュリエット」近年ではアル・パシーノが好演した「ベニスの商人」などである。

あいにくながら「テンペスト」で検索かけると、先般テレビ放映された仲間由紀絵の「テンペスト」が真っ先にヒットする。シェークスピア先生も苦笑いではないかな。

映画はシェークスピアものらしく、大仰なセリフで埋め尽くされているのだが、その言葉の端端に駄洒落らしきものが埋め込まれている(ようだ)。字幕担当の翻訳者もかなり苦労されたのではないかと思われる。

駄洒落大好き人間としては、シェークスピア先生の本領発揮の部分がビンビンわかれば腹を抱えて笑う場面がかなりあるのだろうが、残念ながらそこまでの語学力がない。せいぜい字幕をみて、想像するのみ。

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文学部に進学した3男は、文学部の特権を享受して本を読むことと映画を観ることは大好きになったようで、この「テンペスト」もそれなりに楽しんだようす。

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アメイジング・グレイス

家人と連れ立ってメトロ劇場へ。お目当ては表題の映画。

日本人の好きな賛美歌の一つではあるが、この曲の生い立ちについては殆どが知られていない。そして自分も知らなかったその一人であった。

奴隷船の船長が、数万人の奴隷を運び富を築いたが、自分の非道な行為を悔いてその後信仰の世界に入った。そしてかつての行為を悔いて作った詩がこの 「アメイジング・グレイス」である。

奴隷貿易を止めようと立ち上がった イギリス議会の ウィリアム・ウイルバーフォース議員が、否決されても否決されても自己の信念を貫き通しついにイギリス議会が奴隷貿易を禁止する法律を成立させるにいたるまでの感動的な物語である。

ジャズの愛好家の一人として、ジャズの歴史と切っても切れない奴隷制度と奴隷貿易、その廃止に至るまでにこうした事実があったということは知っておかねばならないことだった。不明を恥じる次第。

イギリス議会で奴隷貿易禁止法案が圧倒的多数で可決され議会に拍手が渦巻くシーンでは、思わず拍手している自分がいた。

歌い手はあのアメイジング・グレイスを歌うことの重さを噛みしめながら歌わねばならないのだろう。

お勧めの映画ではあるが、今日がメトロ劇場の上映最終日。レンタルDVDででも是非。

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