本紹介」カテゴリーアーカイブ

玄侑宗久 師

先日東京のご門徒さん廻りのとき持参して読了した「自然を生きる」があまりにも面白かったので、しばらく玄侑宗久 氏の本に浸ってみようとアマゾンでまとめて注文しておいたものが続々と届きつつある。殆どが中古本で、送料のほうがずっと高いものばかり。

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その中に、立川志の輔師匠と玄侑宗久師の落語に関する対談ものもあった。いや実に面白い。一気に読了。

その他、『化蝶散華 (ちくま文庫)』平行して読了。

一気に10数冊購入したので、帰省中の息子から「つんどく」にならないようにね!と声がかかった。まあぼちぼち読みまっさ。しばらく退屈せずに済みそうだ。

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ブッダ(中西蘭 著)

激しい腰痛のため身動きがならない。トイレにも不自由する有様である。急遽京都の次男に坊守が連絡を入れ帰省するように促してくれた。卒業論文に取り掛かっているため、そのことで頭が一杯の息子にしてみれば決して快諾ではないだろう。やむを得ずというところであろうが帰るなり「大丈夫か?」と優しい言葉をかけてくれる。午後の二軒のご法事を勤めてくれることになった。

そして今日は午後に婦人会(華の会)の例会もある。お勤めの後いつもなら自分がしばらく法話をさせてもらうのだが今日は勘弁していただいて、夏の鯖江誠照寺様の暁天講座の記録DVDから、雪山玲子先生の法話をお聴聞していただくことにした。どうにかこうにかDVD上映のセッティングだけは自分がして、あとはすべて坊守にゆだねて床で安静に、安静に。

夕方二件目の法事を終えた次男はその直前に帰省した長男夫婦と顔を合わせてまもなく京都へ帰ってった。

というわけで今日一日殆ど床の中ですごした。おかげで先日購入した川西蘭 氏の『ブッダ』を読了することができた。在家から得度して僧侶となられた川西氏は作家である。釈尊の一代を作家の目で体系的に釈尊自身と仏弟子のエピソードを交えながら実に分かりやすく描きだしてあるので、興味深く読み進むことができた。お勧めの一冊である。

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かくれ念仏

いつも貴重な情報を提供してくださるJINEI様のご紹介の本、『権力に抗った薩摩人』を取り寄せる。51VRindZhHL._SS500_

表紙の帯に

「鹿児島人は何故墓を大事にするか?」

「鹿児島は何故切花売量が日本一なのか?」

とある。島津藩の浄土真宗弾圧の中、要するに家の仏壇に手を合わせることがはばかられる状況では、おおっぴらに手を合わせることができたのかお墓だったという歴史的な背景があるということだ。確かに鹿児島の人はお墓へはよく参る。

 

薩摩藩による過酷な浄土真宗弾圧は明治になるまで続いたわけだが、その根本理由は単純に一つではないと見る。確かにそうだろう。しかしこれは今までも指摘されてきたことだが、各地に起こった一向一揆を島津の歴代藩主は恐れていたということはあるにちがいない。浄土真宗のもつラディカルな面を鋭くみぬいていたということだろう。

「島津に暗君なし」とははよく言われること。その島津の歴代を悩ませてきたのが親鸞聖人の教えに生きた我々の先輩であったということを我々はもっと知っていいし、誇りに思っていい。

3月にそのかくれ念仏遺跡を訪ねる旅行を千福寺では企画している。参加してみませんか。

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還ル

昨日と同じ「還ル」より、もう一篇の詩のご紹介。

還ル

 

                        祭りの日

 

祭りのみこしは ケガレを嫌う

死者の家を 回らない

死者の家では ひっそりと

門を閉じて 引きこもる

神さまに 白い目隠しした部屋で

浄土に生まれた死者たちは

生命(いのち)に限りがあることを

身をもって 示します

光となって 輝いて

残された人々の

幸(さち)多かれと 念じます

村中が

ドンドンだいこで 騒ぐ日に

死者の家では 手を合わせ

永久(トワ)のいのちと 向きあって

自分の生き方 みつめます

 

 

 

 

 

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還ル

同じ福井教区の坊守様から詩集をいただいた。「還ル」という標題の詩集。

その中の一節のご紹介。おりしも小林繁氏の葬儀の直後、この詩にふれた。

葬儀式壇の飾りつけのとき、葬儀社の社員と話した。福井では葬儀の後の清め塩はほとんど用いませんと関係者にお伝えしましたと彼は言った。よく言ってくれたねと彼に告げた。

 

還ル

 

 

                塩をまくな

 

火葬の部屋から

黒い喪服をまとって

出てくる人々よ

意味ありげに 塩をまくな

 

怒り 腹立ち 嫉(そね)みの心を

炎の中に焼く尽くした白骨の

なんと 浄(きよ)らかなことか

 

煩悩を抱え

汚濁の世界へ帰って行く人々よ

何のために塩をまくか

誰の汚れを払おうとするか

 

無常の理(ことわり)を

身をもって示してくれた

潔(いさぎよ)い死者たちを

冒涜(ぼうとく)することなかれ

 

ひたすらに 手を合わせ

おのれの ゆきつくところを

今こそ

見据えよ

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