表題はジャズベースを志すものにとってのバイブル(坊さんとしてはあまり使いたい喩えの本ではないが)の教則本の名前である。
この教則本、今から40年前、大学のジャズのクラブに入った自分にウッドベースの弾き方のイロハを教えてくれた先輩がこれで練習しなさいと貸してくださったもの。昨年その先輩にクラブの同窓会でお会いしたときにまだ先輩からあの『Ray Brown’s BASS METHOD』お借りしたままです、スミマセンとお詫びしたら「お前さんに貸したときにやったつもりでいたから気にスンナヨ」と。
もう少しベースを自分の体の一部になるくらいまで弾きこみたいと思い、最近この教則本を引っ張り出して基礎練習を再開している。ただこのほんの綴じてある部分のプラスティックが経年劣化してばらばらになるのも間近。
思い切ってばらしてクリアファイルに入れて使うことにした。
この本、ネットで調べたらレイブラウン亡き後、再販されている。ただ今のパソコンを駆使して作られたものよりこちらの手書きの音符の方が味がある。ひょっとしてこれらの音符は実際にレイブラウンの手書きによるものなのかもと思うと一層愛着がわく。
二冊のクリアファイルに収まった。