冬の間、境内の隅で眠っていた蓮鉢。その泥の中から現れたのは…?
ご自宅で丹精して育て上げた蓮鉢を、7月上旬の永代経の時期に合わせて毎年お供えくださっているMさんが、蓮の植え替えを行ってくださいました。植え替えも境内の隅でやってみましょうということで、今年の蓮プロジェクトは境内で始動です。
住職や法務員の吉田さんも法務から戻って加勢する予定でしたが、先に始めていますよと早めに取りかかってくださったので、わくわくと坊守がご一緒させていただきました。(「微力ながらお手伝い!」というよりは、どちらかというとお邪魔をしていたのですが…)
蓮の鉢をひっくり返すと地下茎がびっしりとトグロを巻いた中に少し太めの節、いわゆる「蓮根」がいくつも見えます。その中から今夏に向けての種蓮根を選び、他の部分を取り除いて植え込むのです。
「(種蓮根が)できているかな~と心配したけど、これはいいワね!」
とMさんに言っていただくと、やったーという気持ちです。
残念ながら種蓮根が全く取れない鉢もありましたが、Mさんのご自宅でできた蓮根をわけていただき、茶碗蓮、大きい蓮の白・桃と3種の蓮を無事植え付けることができました。
重い鉢を扱う重労働を手際よく進められるMさんに、途中からは強力助っ人・吉田さんも加わって、作業は予定よりも早く終了。Mさんの奥さんが休憩にとご用意くださったおにぎりを、そんなタイミングでの帰寺となり恐縮する住職や前住職、おにぎりと聞いてとんで出てきた子どもたちと一緒においしくいただきました。
(メモ)
・大きい種蓮根が花を咲かすとは限らない
・種蓮根は「頭隠して尻隠さず」。芽の側は泥の中に、2節目のしっぽは泥から出てもよい
・つぼみがついたら肥料を少し与えること
・田んぼや畑の土が一番